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8月15日

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396060_2491868826099_1965918418_n.jpg【読み返す手紙】

私たちがこの世に存在するのは、幾重にも重なった奇跡の命のリレーがあってこそだと誰かが言っておりました。

その奇跡はもしかしたら大きな犠牲の上に成り立っているのかもしれません。

そんなことを思いまながら読んで欲しいなと思います。

そう。。。。

今日は終戦記念日です。

記念日・・・・

記念日と言う言い方には少々心が痞えます。。。

大東亜戦争を起こした日本にとっては、今日と言う日は、大きな「決断」の日だったのではないでしょうか

その決断が今の日本とアジアのスタートであったともいえます。

アジア各国は白人支配から続々と独立し、自由を勝ち取り、日本は世界に誇る発展を遂げてまいりました。

しかし、そこには沢山の命が大地と海と空に散って行きました

その命の尊を胸に刻みなおす大切な一日でもあるといえるでしょう

私は、幾度となく知覧や沖縄の平和記念資料館、護国神社、もちろん長崎出身の私は長崎平和会館に行かせていただきました

その中でも、護国神社や知覧にある特攻隊で若き命をこの日本の為に捧げた青年達の手紙は忘れる事はないでしょう

その手紙の中でも強烈に私の中に生き続ける手紙があります。

しかし、毎年同じ手紙を読んでも、毎年捉え方が違う自分に出会います。

それが己の成長の証で有るならば良し!と思うのですが・・・自分自身の成長はよく見えないものです

今日と言う日を大事に考えながら、また己の今の立ち位置を確認しながら読みたいと思います。

~~~~~~
大橋茂伍長 18歳

謹啓

初春の候とあいなり
その後、ご両親様にはお変わりなくお暮らしの事と思います

お父さん お母さん
喜んでください 

そこく日本攻防の時
茂も待望の大命を拝しました

心身ともに健康で、任務に付く日を楽しみに、

日本男児として
大橋家に父と母の子供と生まれた喜びを胸に抱いて

後(のち)に続く生き残った青年が
戦争のない平和で豊かな
世界から尊敬される立派な文化国家を再建してくれる事を信じて

茂は逞(たくま)しく死んでいきます

男に生まれた以上は立派な死に場所を得て
大空のみたてとなり、好きな飛行機を、我が墓標と散る覚悟であります

親より先に死んで親孝行できない事をお許しください

お父さん お母さん

長生きをしてください

お世話になった皆様方によろしくお伝えください

この便りが最後になります

昭和20年3月24日
~~~~~~~~~~~

有難う御座います。

こんな若い青年が・・いや少年が日本には沢山いました。

私はそんな日本を誇りに思います

そして、
「後(のち)に続く生き残った青年が
戦争のない平和で豊かな
世界から尊敬される立派な文化国家を再建してくれる事を信じて」

はたして我々は物心両面の成長を遂げているのであろうか・・・・

世界に誇れる文化国家を成す国民が成長しているのであろうか・・・

このくだりを読むたびに反省の日々です。

先祖を敬い、我が成すべき事をなす

それが、この命をリレーしてくださった先人への本当の供養だと思います。

‐感謝‐