読破奨励②
タイトル：黙してゆかむ―広田弘毅の生涯 著 者：北川 晃二
東京裁判でＡ級戦犯の軍部と共に、文官で唯一のＡ級戦犯となった
元内閣総理大臣、外務大臣広田弘毅の生涯。
戦争を必死に回避してきた彼がなぜ、Ａ級戦犯となったのだろうか？
その軌跡と、そして「自ら計らわない」生き方。
事ここに至り、責任を他人に転嫁している軍部に対して、黙して服
した潔い生き方。
見事に生きた彼を誤った認識でいる人たちには是非読んで欲しい。
タイトル：父杉山茂丸を語る 著 者：夢野 久作
本名・杉山泰道。右翼の大物・杉山茂丸の子として生まれ、はじめ農園経営に従事。僧侶、新聞記者などを経て、作家に。死の前年に書かれた大作『ドグラ・マグラ』をはじめ、怪奇味と幻想性の色濃い作風で日本文学にユニークな地歩を占める。
タイトル：アジア独立と東京五輪 著 者：浦辺 登
オリンピックは「世界はひとつ」をスローガンにしながら、いつも「ひとつではない」ことを象徴する。
「アジアはひとつ」を唱えた「アジア主義」も、山あり谷ありであることが判る。
歴史の迷路に分け入り、インドネシアと日本の関係に、「アジア主義」という反帝国主義の思想が作用したことを証明する書として、大変に興味深く貴重な書である。
タイトル：弥勒のまなざし著 者：川原 英照
真言律宗別格本山・蓮華寺誕生寺で発行している『大日新聞』に、貫主である著者が書き下ろしてきた法話をまとめる。日本の美風を受け継ぎ、子々孫々へと伝えるために、今こそ仏教の真髄である慈悲の心を養うようにと説く。
タイトル：ビルマのゼロ・ファイターミャンマー和平実現に駆ける一日本人の挑戦
著 者：井本勝幸
独立以来６０年以上にわたって内戦が続く多民族国家ミャンマー。権利と尊厳をかけ自衛してきた少数民族の団結と自立支援のため，単身その大地に降り立って３年。UNFC（統一民族連邦評議会）を設立，ついに政府との和平対話にまで漕ぎ着ける──。愛車ゼロ・ファイター号とともに１１０万キロを駆けめぐった，一日本人の清々しいたたかいの記録。